真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

時間焼入れ/プレスクェンチ/部分焼入れ



金属製品熱処理用語の”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『時間焼入れ』、『プレスクェンチ』、『部分焼入れ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の、『時間焼入れ』、『プレスクェンチ』、『部分焼入れ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱処理一般】


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1416

用語: 時間焼入れ(※1)

定義:
金属製品を冷却剤中で急冷して、適切な時間保持した後、引き上げる方法による焼入れ(2)。
注(2)
JIS G 0201 参照。

対応英語(参考):
time quenching


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1417

用語: プレスクェンチ(※2)

定義:
金属製品で焼入れ変形が発生しないように、プレスして行う焼入れ(2)。
注(2)
JIS G 0201 参照。

対応英語(参考):
press quenching


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1418

用語: 部分焼入れ

定義:
金属製品の特定部分について行う焼入れ(2)。
注(2)
JIS G 0201 参照。
備考:
局部焼入れともいう。

対応英語(参考):
Localized quenching,
selective quenching


(※1)
時間焼入れは、冷却剤中で急冷して適切な時間保持した後、引き上げる方法による焼入れのため、中断焼入れ(焼入れによるひずみの発生及び焼割れを防ぎ、かつ焼入れ後の性質を適切に調節するために、焼入れ途中から金属製品を引き上げ、大気中に放冷するか、又は適切な冷却剤中で冷却する処理)の一種となります。

(※2)
プレスクェンチは、焼入変形を極度に嫌う機械部品などに応用され、ダイクエンチ(diequenching)ともいいます。