真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

熱浴焼入れ/空気焼入れ/ガス焼入れ



金属製品熱処理用語の”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『熱浴焼入れ』、『空気焼入れ』、『ガス焼入れ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の、『熱浴焼入れ』、『空気焼入れ』、『ガス焼入れ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱処理一般】


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1423

用語: 熱浴焼入れ

定義:
金属製品を所定の高温状態から、油、溶融塩(塩浴)、溶融金属などの熱浴中で冷却する処理(7)。
注(7)
JIS B 6913
(※1) 参照。
備考:
溶融塩による場合を、塩浴焼入れ(salt bath quenching)という。

対応英語(参考):
hot bath quenching


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1424

用語: 空気焼入れ

定義:
金属製品を所定の高温状態から、空気中又は適切な送風により冷却する処理(7)。
注(7)
JIS B 6913 参照
(※1)
備考:
送風による場合を、衝風焼入れ(air-blast quenching)という。

対応英語(参考):
air quenching


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1425

用語: ガス焼入れ

定義:
金属製品を所定の高温状態から、窒素、アルゴンなどの不活性ガスで冷却する処理(7)。
注(7)
JIS B 6913 参照。
(※1)

対応英語(参考):
gas quenching


(※1)
鉄鋼の焼入焼戻し加工(JIS B 6913)では、各種の焼入焼戻し加工について、以下のような記号を定義しています。

・水焼入焼戻し⇒記号:HQW-HT
・水溶液焼入焼戻し⇒記号:HQP-HT
・油焼入焼戻し⇒記号:HQO-HT
・空気焼入焼戻し⇒記号:HQA-HT
・ガス焼入焼戻し⇒記号:HQG-HT
・熱浴焼入焼戻し⇒記号:HQS-HT
・マルテンパ焼戻し⇒記号:HQM-HT
・オーステンパ⇒記号:HQAU