真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

真空焼入れ/真空焼戻し



金属製品熱処理用語の”熱処理一般”に分類されている用語のうち、『真空焼入れ』、『真空焼戻し』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱処理一般”に分類されている用語には、以下の、『真空焼入れ』、『真空焼戻し』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱処理一般】


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1711

用語: 真空焼入れ

定義:
真空炉
(※1)を使用して、真空又は少量の不活性ガス中で加熱後、冷却剤(※2)として、水、油又はガスで焼入れする処理。
備考:
真空水焼入れ(vacuum water quenching)、
真空油焼入れ(vacuum oil quenching)、
真空ガス焼入れ(vacuum gas quenching)
などがある。

対応英語(参考):
vacuum quenching


分類: 金属製品熱処理用語 > 熱処理一般

番号: 1715

用語: 真空焼戻し

定義:
真空炉
(※1)を使用して、真空又はh少量の不活性ガス中で焼戻温度に加熱後、真空中又は不活性ガスなどで冷却する焼戻し。

対応英語(参考):
vacuum tempering


(※1)
真空炉とは、加工材料を減圧の空気、不活性ガスなどのガス中で加熱し、冷却する装置で、圧力を加工の目的に適するように調整できる加熱炉のことです。

(※2)
冷却剤とは、焼入れに使用される水、ポリマー水溶液、油、ガス、溶融塩(塩浴)、溶融金属などの総称です。
・水溶液焼入剤(ポリマー焼入剤)
・焼入油(quenching oil)
・焼入ガス(quenching gas)
などがあります。