液体浸炭/滴注浸炭/固体浸炭
金属製品熱処理用語の”熱化学熱処理”に分類されている用語のうち、『液体浸炭』、『滴注浸炭』、『固体浸炭』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱化学熱処理”に分類されている用語には、以下の、『液体浸炭』、『滴注浸炭』、『固体浸炭』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱化学熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2217
用語: 液体浸炭
定義:
鋼製品を、液体浸炭剤(浸炭塩浴)の中で加熱し、浸炭(※1)を行う処理(10)。
注(10)
JIS B 6914 参照。
備考:
塩浴浸炭ともいう。
対応英語(参考):
salt bath carburizing
liquid carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2218
用語: 滴注浸炭
定義:
鋼製品を、滴注剤による浸炭性ガスの中で加熱し、浸炭(※1)を行う処理。
備考:
滴下浸炭ともいう。
対応英語(参考):
drip feed carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2219
用語: 固体浸炭
定義:
鋼製品を、固体浸炭剤の中で加熱し、浸炭(※1)を行う処理(10)。
注(10)
JIS B 6914 参照。
対応英語(参考):
pack carburizing
box carburizing
(※1)
浸炭とは、鋼製品の表面層の炭素量を増加させるために、浸炭剤中で加熱する処理のことです。