炭化物分散浸炭/高温浸炭/透過浸炭
金属製品熱処理用語の”熱化学熱処理”に分類されている用語のうち、『炭化物分散浸炭』、『高温浸炭』、『透過浸炭』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱化学熱処理”に分類されている用語には、以下の、『炭化物分散浸炭』、『高温浸炭』、『透過浸炭』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱化学熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2231
用語: 炭化物分散浸炭
定義:
高濃度浸炭を行い、浸炭層に粒状炭化物を析出分布させる浸炭。
備考:
CD浸炭ともいう。
対応英語(参考):
carbide dispersion carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2235
用語: 高温浸炭
定義:
浸炭時間を短縮するため、通常の浸炭温度(850〜930℃)より高い温度で行う浸炭。
対応英語(参考):
high temperature carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2237
用語: 透過浸炭
定義:
鋼製品の断面中心(心部)まで行う浸炭。
対応英語(参考):
homogeneous carburizing