ガス軟窒化/塩浴軟窒化/酸窒化
金属製品熱処理用語の”熱化学熱処理”に分類されている用語のうち、『ガス軟窒化』、『塩浴軟窒化』、『酸窒化』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱化学熱処理”に分類されている用語には、以下の、『ガス軟窒化』、『塩浴軟窒化』、『酸窒化』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱化学熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2425
用語: ガス軟窒化
定義:
金属製品を軟窒化性ガスを主体とする雰囲気で加熱し、軟窒化を行う処理(11)。
注(11)
JIS B 6915 参照。
対応英語(参考):
gas nitrocarburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2426
用語: 塩浴軟窒化
定義:
金属製品を軟窒化性塩浴中で加熱し、軟窒化を行う処理(11)。
注(11)
JIS B 6915 参照。
対応英語(参考):
salt-bath nitrocarburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2431
用語: 酸窒化(※1)
定義:
金属製品を適切な温度で加熱し、その表面に、窒素を主体とし、酸素などを同時に拡散させ、窒化層(酸窒化層)を形成させる処理。
備考:
ガス酸窒化(gas oxynitriding)、
プラズマ酸窒化
などがある。
対応英語(参考):
oxynitriding
(※1)
JIS B 6915(鉄鋼の窒化及び軟窒化加工 )では、ガス酸窒化、プラズマ酸窒化は以下の記号で表すように規定されています。
・ガス酸窒化(記号:HON-G)
・プラズマ酸窒化(記号:HON-P)