直接焼入れ/ガス浸炭/真空浸炭
金属製品熱処理用語の”熱化学熱処理”に分類されている用語のうち、『直接焼入れ』、『ガス浸炭』、『真空浸炭』のJIS規格における定義その他について。
鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”熱化学熱処理”に分類されている用語には、以下の、『直接焼入れ』、『ガス浸炭』、『真空浸炭』などの用語が定義されています。
金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【熱化学熱処理】
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2213
用語: 直接焼入れ
定義:
浸炭又は浸炭窒化温度などから、直接に焼入れする処理。
対応英語(参考):
direct quenching
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2214
用語: ガス浸炭
定義:
鋼製品を、浸炭性ガスの中で加熱し、浸炭を行う処理(10)。
注(10)
JIS B 6914 参照。(※1)
対応英語(参考):
gas carburizing
分類: 金属製品熱処理用語 > 熱化学熱処理
番号: 2215
用語: 真空浸炭
定義:
鋼製品を、真空炉において、減圧した浸炭性ガスの中で加熱し、浸炭を行う処理(10)。
注(10)
JIS B 6914 参照。(※1)
対応英語(参考):
vacuum carburizing,
partial pressure carburizing,
low pressure carburizing
(※1)
JIS B 6914 は、以下のJIS規格になります。
JISB6914
鉄鋼の浸炭及び浸炭窒化焼入焼戻し加工
この規格では、鉄鋼を浸炭及び浸炭窒化し、焼入焼戻しする加工について規定されています。
鉄鋼を浸炭及び浸炭窒化し、焼入焼戻しする加工については、以下の加工があり、それぞれの記号も定義されています。
・ガス浸炭焼入焼戻し(記号:HCG-HQ-HT)
・真空浸炭焼入焼戻し(記号:HCV-HQ-HT)
・プラズマ浸炭焼入焼戻し(記号:HCP-HQ-HT)
・液体浸炭焼入焼戻し(記号:HCL-HQ-HT)