真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

高周波焼なまし/高周波通電焼入れ



金属製品熱処理用語の”高エネルギー熱処理”に分類されている用語のうち、『高周波焼なまし』、『高周波通電焼入れ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”高エネルギー熱処理”に分類されている用語には、以下の、『高周波焼なまし』、『高周波通電焼入れ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【高エネルギー熱処理】


分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理

番号: 3223

用語: 高周波焼なまし

定義:
高周波誘導加熱を用いる焼なまし。
(※1)
備考:
通常は加熱後空冷する。

対応英語(参考):
induction annealing


分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理

番号: 3231

用語: 高周波通電焼入れ

定義:
鉄鋼製品の所定部分に対して、高周波電流を通じた電気抵抗加熱、又は高周波誘導加熱を併用して加熱後、焼入れする処理。

対応英語(参考):
induction resistance hardening


(※1)
焼なましとは、適切な温度に加熱及び均熱した後、室温に戻ったときに、平衡に近い組織状態になるような条件で冷却することからなる熱処理のことで、JIS規格においては、以下の規格があります。

JIS B 6911
鉄鋼の焼ならし及び焼なまし加工