真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

高周波焼入れ/高周波焼戻し/高周波焼入焼戻し



金属製品熱処理用語の”高エネルギー熱処理”に分類されている用語のうち、『高周波焼入れ』、『高周波焼戻し』、『高周波焼入焼戻し』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”高エネルギー熱処理”に分類されている用語には、以下の、『高周波焼入れ』、『高周波焼戻し』、『高周波焼入焼戻し』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【高エネルギー熱処理】


分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理

番号: 3213

用語: 高周波焼入れ

定義:
高周波誘導加熱を用いる焼入れ。
備考:
通常は表面硬化焼入れを目的とするが、無心焼入れを目的とする場合がある。

対応英語(参考):
induction hardening


分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理

番号: 3215

用語: 高周波焼戻し

定義:
高周波誘導加熱を用いる焼戻し。

対応英語(参考):
induction tempering


分類: 金属製品熱処理用語 > 高エネルギー熱処理

番号: 3221

用語: 高周波焼入焼戻し

定義:
鉄鋼製品の表面全体又は部分の表面硬化を目的として、誘導加熱によって Ac3 又は Ac1 点以上の適切な温度に加熱した後、適切な冷却剤で冷却し(焼入れ)、さらに硬さを調節し、じん性(靱性)を増すために、Ac1 点以下の適切な温度に通常の焼戻し炉中で加熱した後、冷却する(焼戻し)処理(12)。
注(12)
JIS B 6912
(※1) 参照。
備考:
焼戻しは高周波焼戻しも含む。

対応英語(参考):
induction hardening and tempering


(※1)
JIS B 6912 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 6912
鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工

この規格では、鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工又は高周波焼入れ加工について規定されています。
鉄鋼の高周波焼入焼戻し加工又は高周波焼入れ加工については、以下の加工があり、それぞれの記号も定義されています。

・高周波焼入焼戻し(記号:HQI-HT)
・高周波焼入れ・高周波焼戻し(記号:HQI-HTI)
・高周波焼入れ(記号:HQI)