真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

(炎焼入れ又は高周波焼入れ)全硬化層深さ



金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『(炎焼入れ又は高周波焼入れ)全硬化層深さ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『(炎焼入れ又は高周波焼入れ)全硬化層深さ』の用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5219

用語: (炎焼入れ又は高周波焼入れ)全硬化層深さ

定義:
炎焼入れ又は高周波焼入れにおいて、硬化層の表面から硬化層と生地の物理的又は化学的性質の差異が区別できない位置までの距離(17)。
注(17)
JIS G 0559 参照。
(※1)

対応英語(参考):
total case depth after flame hardening or induction hardening


(※1)
JIS G 0559 は、以下のJIS規格になります。

JIS G 0559
鋼の炎焼入及び高周波焼入硬化層深さ測定方法

この規格では、鋼の炎焼入及び高周波焼入れによる硬化層深さ(焼入れで硬化した深さ)を測定する方法について規定されています。
鋼の炎焼入及び高周波焼入れによる硬化層深さを測定する方法については、以下の2つが規定されています。

1.硬さ試験による測定方法
試験品の切断面について、硬さ試験を行って、硬化層深さを測定する方法。

2.マクロ組織試験による測定方法
試験品の切断面を腐食して、低倍率の拡大鏡で観察し、硬化層深さを測定する方法。