真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

硬さ推移曲線/浸炭硬化層深さ



金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『硬さ推移曲線』、『浸炭硬化層深さ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『硬さ推移曲線』、『浸炭硬化層深さ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5221

用語: 硬さ推移曲線

定義:
硬化層の表面からの垂直距離と硬さとの関係を示す曲線(18)。
注(18)
JIS G 0557、JIS G 0559 及び JIS G 0562 参照。
(※1)

対応英語(参考):
hardness profile curve


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5223

用語: 浸炭硬化層深さ

定義:
鋼製品を浸炭
(※2)し、焼入焼戻しによって硬化した浸炭層の深さ(19)。
注(19)
JIS G 0201 及び JIS G 0557 参照。
備考:
有効硬化層深さ及び全硬化層深さがある。

対応英語(参考):
carburized case depth,
carburizing depth


(※1)
JIS G 0557、JIS G 0559 及び JIS G 0562 は、それぞれ以下のJIS規格になります。

JIS G 0557
鋼の浸炭硬化層深さ測定方法

JIS G 0559
鋼の炎焼入及び高周波焼入硬化層深さ測定方法

JIS G 0562
鉄鋼の窒化層深さ測定方法

(※2)
浸炭とは、鋼製品の表面層の炭素量を増加させるために、浸炭剤中で加熱する処理のことで、浸炭剤の種類によって、ガス浸炭、真空浸炭、液体浸炭、滴注浸炭、固体浸炭などがあります。