真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

(浸炭焼入れ)有効硬化層深さ/(浸炭焼入れ)全硬化層深さ



金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『(浸炭焼入れ)有効硬化層深さ』、『(浸炭焼入れ)全硬化層深さ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『(浸炭焼入れ)有効硬化層深さ』、『(浸炭焼入れ)全硬化層深さ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5225

用語: (浸炭焼入れ)有効硬化層深さ

定義:
浸炭焼入れにおいて、200℃を超えない温度で焼戻しをした硬化層の表面から、ビッカース硬さ
(※2)550(550HV)の位置までの距離(20)
注(20)
JIS G 0557 参照。
(※1)

対応英語(参考):
effective case depth after carburizing


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5227

用語: (浸炭焼入れ)全硬化層深さ

定義:
浸炭焼入れにおいて、硬化層の表面から、硬化層と生地の物理的又は化学的性質の差違が区別できない位置までの距離(20)。
注(20)
JIS G 0557 参照。
(※1)

対応英語(参考):
total case depth after carburizing


(※1)
JIS G 0557 は以下のJIS規格になります。

JIS G 0557
鋼の浸炭硬化層深さ測定方法

この規格では、鋼の浸炭焼入れ又は浸炭浸窒焼入れによる硬化層深さを測定する方法について規定されています。

(※2)
ビッカース硬さとは、ビッカース硬さ試験(対面角136°の正四角すいのダイヤモンド圧子を一定の試験荷重で試料の試験面に押込み、生じた永久くぼみの大きさから、試料の硬さを測定する試験)において、用いた試験荷重(N){kgf}を永久くぼみの表面積(mm2)で除した値のことです。