真空,固溶化,調質,硬質,鋼等のJIS規格用語

 

有効加熱帯/有効処理帯/酸素センサ



金属製品熱処理用語の”品質・試験”に分類されている用語のうち、『有効加熱帯』、『有効処理帯』、『酸素センサ』のJIS規格における定義その他について。

鉄鋼及び非鉄金属からなる機械部品、ジグ、工具、金型などの金属製品の熱処理に関する主な用語として、金属製品熱処理用語(JIS B 6905)において、”品質・試験”に分類されている用語には、以下の、『有効加熱帯』、『有効処理帯』、『酸素センサ』などの用語が定義されています。

金属製品熱処理用語(JIS B 6905)
⇒【品質・試験】


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5411

用語: 有効加熱帯(ゆうこうかねつたい)

定義:
熱処理の目的に応じて、金属製品を温度許容範囲内に保持できる熱処理装置における装入領域(23)。
注(23)
JIS B 6901 参照。
(※1)

対応英語(参考):
effective working zone of heating equipment


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5415

用語: 有効処理帯(ゆうこうしょりたい)

定義:
プラズマ熱処理炉内において、金属製品に均一なグロー放電を発生させ、熱処理の目的に応じて加熱温度に要求される温度許容範囲で保持できるように、あらかじめ類似形状品の温度測定によって設定した装入領域(11)。
注(11)
JIS B 6915 参照。
(※2)

対応英語(参考):
effective treating zone of plasma equipment


分類: 金属製品熱処理用語 > 品質・試験

番号: 5511

用語: 酸素センサ

定義:
ガス雰囲気中の酸素濃度を測定するセンサ。
備考:
ガス浸炭などの雰囲気制御に使用する。

対応英語(参考):
oxygen probe


(※1)
JIS B 6901 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 6901
金属熱処理設備−有効加熱帯及び有効処理帯試験方法

この規格では、金属熱処理設備の有効加熱帯の試験方法について規定されています。
また、同規格の附属書には、
・プラズマ熱処理加熱設備の有効処理帯試験方法、
・加熱設備の保持温度許容差、
・有効加熱帯及び有効処理帯の判定方法
が規定されています。

なお、プラズマ熱処理とは、減圧したガス雰囲気中で、陰極とした金属製品と、陽極との間に生じるグロー放電(プラズマ窒化、プラズマ軟窒化設備などで、陰極に接している加工材料の表面に発生する持続放電のこと)によるプラズマを用いた熱処理の総称のことです。

(※2)
JIS B 6915 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 6915
鉄鋼の窒化及び軟窒化加工